伴奏オーディションのレベル

秋といえば芸術の秋ですね。

コロナ禍となってからは、みんなで歌ったり合奏したりの機会が無くなり、全員で一つのものを作り上げるという行事が減りましたが、年々、戻りつつありますね。

嬉しいです。

さてさて、私のお教室は、今在籍している子たちと共に育ってきたお教室です。

3歳、4歳の頃から入会してくれていて、その子たちが辞めずに続けて来てくれていて、そして、同じように3歳、4歳の子たちが年々入会してくれて、それに伴って、少しずつお教室のレッスン枠も増やしてきたというお教室です。

そんな3,4歳だった子たちが、学校での伴奏オーディションに挑戦できる年頃となりました。

みんな、自分の好きなことや他に頑張っていることがありながらも、ピアノも隙間を見つけては練習したりレッスンに来てくれている子たちなので、ピアノがとっても大好き。

年々、生徒さんたちが伴奏に挑戦する子が増えてきてとても頼もしく、嬉しく思っています。

一番嬉しいことは、挑戦してみたい、どんな曲か弾いてみたい、と、曲や楽譜に興味を持っていてくれていること。選ばれても選ばれてなくても、自主的に楽譜をもらって自分の意思で興味をもってくれていることが伝わってくるので、それが一番嬉しいなと思っています。

さて、今日はそんな伴奏のお話。

学校にもよりますが、4年生くらいから伴奏オーディションがある学校が多いような気がします。一番小さくて1年生の子が持ってきたことがありました。

学年ががあがると伴奏も難しい…ということではなく、基本的には合唱の場合は、合唱の難易度によるので(その学年が歌えるかどうか。)、歌が簡単で伴奏が難しい場合もありますし、歌が難しくて伴奏は控えめということもありますので、4年生だから伴奏が簡単ではないのかなと思います。

そして、何よりも、伴奏オーディションで一番の壁は、譜読み期間です!!

ほとんどの学校が、秋にオーディションがあります。

これも学校によりますが、夏休み前に楽譜を渡してくれて、夏休み中に練習できる学校もあれば、夏休み明けに楽譜を渡されて2週間ほどでオーディションがあるという学校もあります。

私の生徒さんで、最短で、楽譜もらって2日後オーディションという学校がありました。

ということで、どれだけ短期間で仕上げることができるかというのが大事になってきます。

今まで見たことがある合唱の伴奏譜の感じですと、だいたいツェルニー30番あたりを1週間で譜読みできる力があれば(長さも含めて。)、2週間でオーディションというものでも、最後まで弾いてある程度形にできて仕上げることができるかなという印象です。(本当に楽譜にもよるのであくまで参考程度で。)

そして伴奏は、あくまで伴奏ですので、自分で一生懸命になりすぎて歌が耳に入らないというのも避けたいですよね。

歌の人たちが歌いやすいように弾くというのもとても大事です。

そのあたりまでオーディションの時にできているとポイントは高いかなと思いますが、周りの子たちがどれくらいのレベルなのかもわからないので、コンクールもそうですが、オーディションに合格するかしないかよりも、自分のベストを尽くすというところが大事かなと思います。

でもみんなの前でオーディションを受けるなら、自信をもって弾きたいですよね☆

自信をもって弾くために、そしていつか学校の伴奏オーディションを受けたいなと思っている子は、やっぱり日頃の練習が大事です!

どれだけ伴奏曲だけを練習しても、やっぱり毎日コツコツ練習している子とは、正確さや細かいところが違ってきます。

たとえば、走りと同じ。

運動会で一等賞になりたくて、運動会の2週間前に走りこんだら、足は速くなるかもしれない。

でも、毎日毎日コツコツと練習をしてきた子は、キレイなフォームで、自分のリズムで、ゴールまでのペースを決めて早く走れる。

同じ速さでも、キレイなフォームで走って安定した走りの子の方が、落ち着いて速く走っているように見えると思います。

色々と書くと、【伴奏は挑戦しないほうがいいのかな?】と思う方もいるかもしれません。

そうではなく、音楽に携わる大人としては、伴奏に興味をもってくれたり、やってみたいなという子が一人でも多くいてくれることはとても嬉しいことです。

だから、挑戦したいと思ったらどんどんとやってみてくださいね!

ただ、いつか伴奏者に選ばれたいと思っていたら、伴奏の楽譜を頑張るのではなく、日ごろの練習、普段の教本を頑張って進めて、数年後の自分のために実力をつけていってほしいなと思います。

教本は本当によく考えて作られています。

一つの課題をまんべんなく散りばめたり、ゆるやかなペースで、難しい音並びや跳躍が入っているので、知らない間に色んな弾き方を習得できるようになっています。

やってないことは、できるようになるまで時間がかかります。

ので、日ごろの教本をたくさん練習して、弾いたことのある音並び(フレーズ)をたくさん増やしてほしいなと思います。

今後の参考や何かのお役に立てたら嬉しいです☆