お家練習について
11月末。
発表会の選曲時期になってきました。
毎年この時期になると選曲を始めるのですが、そうすると、今年一年がもうすぐ終わるなぁっと感慨深く感じてしまいます。
娘が中一になり、「中学生は本当にあっという間だよ!」と聞いていましたが、あと数か月で中二になるかと思うと、本当にその言葉を実感します。
良くも悪くも(笑)、少しずつ成長してきて、頼りになるところも出てきたと思えば、勝手しちゃってるところもあり…
思春期反抗期に突入してきているかなと思うので、ちゃんと三食ご飯食べて睡眠とって最低限の生活をしてくれれば良しと思うようにしています(笑)
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っと、毎度のことながら前置きが長いですが、本題。
ピアノ教室に通っていてお悩みはないでしょうか?
今までレッスンをしてきて、一番多く受ける相談は、「お家での練習をしない」かなと思います。
私のお教室には、
全く練習せずレッスンに来ている子(2~3割)
レッスン直前でちょこっとピアノを練習して来ている子(2~3割)
毎日練習をしているけど時間が短い子(1~2割)
毎日30分~2時間くらい練習している子(1~2割)
が通っています。
生徒さんにももちろん波はあって、練習しない時もあれば、練習をしてくる時期があったりする子もいます。
色んな先生のお考えあると思いますが、私の教室はどんな通い方でもOKだと思っています。
一番大事なのは、通っている本人が幸せかどうかだからだと思っています。
お家で練習しないとたしかに上達はゆるやかです。
10年習っていても「エリーゼのために」が弾けるようになるレベルには達しないかもしれません。
でも、私は思うんです。
その子にとって、エリーゼのためにを弾けたら幸せなのかな?
それを弾けるようになるくらいレベルが上がったら幸せなのかな?
と。
もちろん、弾けたら嬉しいとは思います。
でも、それは教える側のエゴではないかなとも思うんです。
例えばただの音階の「ドレミファソ」だけでも、音楽的表現は無限にあります。
“こんな風にも弾けるよ”
“こんな風に弾くのはどう?”
っと、音を楽しむことができます。
練習して来なくても、レッスンでテキストの一曲一曲を音楽を楽しむことはできます。
ですが、お家で練習していないことのほうに意識がいってしまって、
「お家で練習していないからピアノ嫌いなのね。上手になればあれもこれも弾けるようになってすごくピアノが楽しくなるのに。」
と思ってしまう周りの気持ちも分かりますが、ピアノの楽しみ方はそこだけではないかなとも思っています。
実際、「練習してません!」っと公言している子が何人かいますが、
その子たちのお母さんは、
「もちろん練習してくれて上手になってくれたらそれはそれでとても嬉しいことです。ですが、うちはエリーゼのためにが弾けるまで上手になってほしいとは思っていません。本人がレッスンで少しでも指を動かしてピアノに触れてくれたらそれで充分幸せだと思っています。色んな曲に触れ合って心豊かになってほしいなと思っています。」
っと皆さんおっしゃっていました。
子どもたちも、そんな考えのお母さんが通わせてくれているので、ピアノの練習をしていなくても前向きに通ってきてくれています。
次のブログでは、それでも練習をさせたい場合と続けた結果について書いてみたいと思います。
最後までお読みくださりありがとうございました!