“やめたい”の奥にある気持ち



最近、ママ友さんとお話しする中で、「子どもが急に“やめたい”と言い出して…」という相談を受けることがありました。
習い事に限らず、最初は楽しみにしていたことでも、途中でつまずいたり、気持ちが揺らいだりすることって、子どもにもよくあることですよね。

私はピアノの先生として、自分のことも振り返る良いきっかけになりました。

こどもたちは、いろいろな習い事や活動の中で過ごしていると思います。

その中で、時に「やりたくない」「やめたい」と言い出すこともあると思います。

最初は楽しみにしていたはず。
「がんばりたい!」と目を輝かせていたはず。

でも、やってみたら思ったより難しかった。
まわりと比べて自信をなくしてしまった。
思うようにできない。
友達と、なんとなくうまくいかない。

そんなふうに、色んな要因が重なって、「やめたい」にたどり着くことがあります。

でも子どもたちは、その理由をうまく言葉にするのがまだ難しい年ごろです。

自分の気持ちを整理する力も、伝える力も、これから育っていく途中だから。

だからこそ、大人が「やる気がないのかな?」「前に頑張るって言ったじゃない」と一方的に判断せずに、
「もしかしたら…」と想像してみたり、気持ちをくんだり、一緒にどうすればいいか考えてみる。

そうした関わりが、すごく大切なのではないかなと思います。

音楽を通して育つのは、テクニックや表現力だけではありません。

自分の気持ちと向き合う力や、他人の気持ちに気づこうとする優しさも、日々のやり取りの中で少しずつ育まれていくものです。

小学生は、よく見ていてしっかりしている部分もありながら、まだまだ子どもらしい面もたくさんあります。

だからこそ、お家の方と教室が協力し合って、
子どもたちがピアノを好きでいてくれるように、そして音楽を通して心を育んでいけるようにしていきたいと、改めて思えました。