練習していない生徒さんのレッスンどこをみる?
レッスンで時々あるのが、「うちの子、全然練習していなくて…」と心配される親御さんの声。
そして素直な生徒さんの中では、「練習していません!」っとちゃんと言ってくれる子も!(笑)
でも、実は私は、練習していない=ダメとは思っていません。
もちろん、練習することで上達は加速しますが、練習していない時こそ見えてくる“力”もあります。
◆見ているのは「初見力」
練習していなくても、生徒さんの成長はレッスン中にちゃんと見えます。
たとえば、練習をしていなかったという宿題を初めて両手でレッスンで弾いてもらう時――
- リズムを正しく理解しているか
- 楽譜の音符をすばやく読み取れているか
- 両手の動きを同時にコントロールがどれだけできるか
- 曲の流れを感じながら進められるか
「初見(しょけん)」とは、初めて見る楽譜をその場で読んで弾くことです。
◆初見力があると…
- 練習を始める時の立ち上がりが早くなる
- たくさんの曲に触れられて、音楽の理解が深まる
- 合唱の伴奏や、誰かとのアンサンブルでも短期間で対応できる
また、初見力が育っているということは、音楽を「読む力」がちゃんと身についている証でもあります。練習していなくても、初見である程度弾けるというのは、実はとても大きな成長なのです。
◆練習していないのに弾けたら?
「え、練習していないのにこんなに弾けるの?」と思う瞬間、実はたくさんあります。
それは、確実に力がついている証拠です。
なので、練習をしていたらどれくらい弾けているのか、練習していなかったらどれくらい弾けているのかを見ながらレッスンしていますし、曲を仕上げることだけでなく、現在の演奏力も確認しながら、発表会曲や次のテキスト選びの参考にしてるんです♬