ピアノは楽しく、真剣に

「先生って優しそうですね」と言っていただくことがあります。
実際にそう感じていただけると、嬉しい誉め言葉だなと受け取ってますが(笑)、人によっては「ちょっと厳しいかも」と感じることもあるかもしれません。

私自身は、レッスンを始めたときの印象と変わらないように、丁寧に関わることを心がけています。

でも正直、自分の子どもにはちょっと厳しいかもしれません(笑)

私としてはそれが「普通」なのですが、今日はそのことについて書いてみたいと思います。

自宅教室ならではの悩み

私のピアノ教室は自宅で行っています。そのため、レッスン中はできるだけ静かで集中できる環境を整えたいと思っています。

ですが時々、子どもたちの観ているテレビの音が大きくて隣のレッスン室まで聞こえてきたり、階段をドタドタと降りてくる音がしたり、兄弟げんかが始まったり…なんてことも。苦笑

生徒さんが集中できなくなるのはもちろん、私自身も気が散ってしまいますし、何よりもレッスン料をいただいている保護者の方々に申し訳なくて…。

これまで何度も子どもたちには話してきました。

「いっそ教室を移した方がいいのかも…」と悩んだこともありますが、何かあったときに子どもたちのそばにいたいという気持ちで始めたお教室でもあるので、試行錯誤しながら続けています。

先生の子ども問題

また、私には子どもがいるので、「先生の子どもがちゃんとできていないのに…」と見られないよう、いつも気をつけています。

「先生の子は特別」なんて思われないように、教室の集まりやイベントでは特に神経を使います。

…が、もちろんうちの子たちも完璧ではないので、家に帰ってから雷が落ちることもよくあります(笑)。

大切にしていること

レッスンでは、「できたことをしっかり褒める」「子どもたちの話に耳を傾ける」「人と比べずに音楽を楽しむ」ことを何より大切にしています。

ただ、ピアノに八つ当たりしたり、楽器や備品を投げたり、足を乗せたりといった行動には、自分の子供だけでなくレッスンでもきちんと注意をします。

それは、もし自分の子どもが逆の立場だったら「ダメなことはちゃんと先生に叱ってほしい」と思うから。どんなことでも許される…という環境は、その子のためにならないと感じています。

だからこそ、「先生って意外と厳しい?」と感じられることもあるかもしれません。

「楽しく続けたいから、あまり細かく言わないでほしい」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

でも私は、「自分だけがふざけて楽しい」というのは、本当の“楽しさ”ではないと思っています。

みんなで決められたことを守りながら、音楽に真剣に向き合っていく。

その中でこそ、自然と笑顔や笑い声が生まれてくると思っています。

まとめ

ピアノ教室を続けていく中で、楽しいこともたくさんあります。でも同じくらい、悩んだり葛藤したりすることもあります。特に自宅で教室をしていると、家庭とのバランスを取るのがなかなか難しくて…。

それでも、子どもたちが音楽を好きになってくれたり、弾けなかった曲が弾けるようになって「やった!」と笑ってくれたとき、本当にこの仕事を続けていてよかったなと感じます。

これからも、あたたかく、でも大切なことはきちんと伝えられる教室でありたいと思っています。

音楽のある毎日が、少しでも心豊かなものになりますように♪