ピアノを好きでい続けること|大学サークル発表会を聴いて
■ピアノが“好き”という気持ちの原点に触れて
先日、大学のピアノサークル発表会を聴きに行ってきました♡
やっぱりピアノが好きだという方の集まりや演奏は最高ですね!
舞台に立つのは、大学生の皆さん。
みんなそれぞれに忙しい大学生活を送りながらも、「ピアノが好き」という想いで集まるサークルだと思うので、
その姿を見ているだけで、胸がいっぱいになりました。
■“好き”は才能よりも強い
演奏を聴いて、ピアノを長く続けている人に共通しているのは「好き」だという気持ち✨
難しい曲を完璧に弾くことが目的ではなく、
音楽と向き合う時間を楽しむことそのものに価値がある。
ピアノを教えていても感じます。
上達が早い子よりも、“好き”が続く子のほうが、結果的に大きく伸びていく。
それは、練習に向かう気持ちが前向きで、自分のペースを大切にできるからですよね。
小学生、中学生は、親から「練習しなさい」といわれることも多いと思いますし、それも大事なことですが、大学生ともなると親がいくらいっても自分の気持ちがないと、続けることも向かうこともしないと思います。
だからこそ、大学生でピアノサークルに入るということは、本当にピアノが大好きな人たちなんだろうなと思い、ピアノサークルというものが存在していることが嬉しいなと思いました。
■続けるために必要なのは、“挑戦する気持ち”
ピアノを続けるって、とても地道です。
毎日練習してもすぐに結果が出るわけではないし、
思うように弾けない日もあります。
しかも練習は孤独。
でも、その中で「弾いてみたい!」と思う気持ちは、本当はすごいことですよね。
お教室では、そんな気持ちを精一杯サポートして、楽しく弾けるようになるまで一緒に切磋琢磨していくのも大事だと思っています。
大学生の皆さんのステージには、そんな忙しさに負けず「弾きたい」という気持ちが溢れていました。
クラシックだけでなく、アンサンブルやポップスのアレンジ、ステージ演出…。
自分たちで考え、工夫して、仲間と一緒に音楽を創っていく。
ピアノを通して人とのつながりが生まれ、音楽の輪が広がっていく。
それは、私が教室で大切にしたいことが、全部詰め込まれている発表会でした。
■ピアノのレッスンで大切にしていること
教室では、弾くことだけでなく、
「この曲の一番好きなところは?」「どんな音楽にしたい?」といった会話も大切にしています。
人に言われるまま弾いてほしくない。
音楽は自由だから、自分が好きなように弾くことを学んでほしい。
小さな発見や気づきを、子どもたち自身の言葉で感じてほしいと思っています。
“弾きたい”という気持ちは、できる限り応援したい。
上手になるよりも先に、音楽を好きでいられる心を育てたい。
そうすれば、きっと大人になってもピアノが人生のそばにあるはずだと信じています。
■大きくなっていく生徒さんたちへ
学生さんたちを見ながら思いました。
今教えている子どもたちも、いつかこんなふうに
音楽を楽しむ大人になってくれたら、どんなに素敵だろう、と。
ピアノは“結果”ではなく“過程”を楽しむものなんです。
弾けなかった曲が弾けるようになる喜び、
誰かに聴いてもらえる嬉しさ、
緊張しながらもステージに立つ勇気。
そうした一つひとつの経験が、
みんなの心の中で育っていってほしいなと願ってレッスンしています。
大学生になっても、
社会人になっても、
「ピアノを弾く時間が自分を癒してくれる」
そう感じてもらえるように心を育てる教室でありたいと思っています。
