ピアノの先生というお仕事。落ち込む日もあるけれど、続けられる理由

ピアノの先生という仕事は、毎日が新しいことの連続です。

生徒さんがうまく弾けなくて悔しそうな顔をしていると、

まるで自分のことのように胸がぎゅっとなります。

レッスンが終わったあとも「あの言い方でよかったかな」「もっとできることはなかったかな」と考え続けてしまうこともあります。

また、「少しお休みします」「忙しくて練習できていません」と聞けば、

その子の生活や気持ちを思って一緒に落ち込む日もあります。

ピアノは、技術だけでなく一対一の習い事なので、どうしても感情が動く瞬間が多いんですよね。

時には、自分の言いたくないことを伝えなければならない場面もあって、

そんな日は「私、向いてないのかな…」と思うことだってあります。

それでもやっぱり、この仕事を続けている理由があります。

それは、

「ピアノ大好きになりました!」

「ここに通うのが楽しみです!」

「先生のところだから、頑張れてます」

そんな言葉を生徒さんや保護者の方からいただく瞬間です。

何気ない一言でも、私にとっては心に染みて大切な言葉で、

「よし、また明日も楽しくレッスンをしよう」と思わせてくれます。

先日も、高校生の男の子たちが、

「高2は発表会でます!大学受験の時はでれるかわからないけど、そのときは手伝いに行きます!」

って言ってくれたんです。

“発表会、みんなにとって負担になってないかな?”と思うこともあるので、

この言葉は本当に心に響きました。

(他にも嬉しいことがあったので、また別記事で書きたいと思います!)

みんなが、ふとした時に見せてくれる笑顔や、

できなかったことがちょっとできるようになった瞬間の表情。

そのみんなの喜ぶ顔や変化に何度も救われています。

私にとってピアノ教室は、ただの“教える場所”ではなく、

気持ちを整え、元気をもらえる大切な場所です。

生徒さんが「ここに来るとホッとする」と感じてくれるように、

そして、音楽を通して少しずつ自立していく姿を見守れるように、

毎回のレッスンをていねいに、そして笑顔になれるようにを心がけています。