曲の合格基準
ご訪問ありがとうございます。
千葉県市川市昭和学院近くでリトミック・ピアノ教室を開講している、やました音楽教室の山下紗弥加と申します。
ずっと続けてくださっている46人の生徒さんに日々感謝しながら、「1レッスン1笑い」をモットーに、和気あいあいと心の絆を大切にしレッスンしています。
先日、息子が残り一曲でテキストが終わるので、とても燃えているというブログを書きました。
お教室では、テキストが一つ終わればご褒美プレゼントを取り入れています。
どうしても欲しい景品があったようで、日々合格するために、その曲だけずっと練習しています。笑
■曲が合格するタイミングとは
今日は、曲が合格するタイミングのお話を書いてみたいと思います。
ピアノのレッスンは、何冊か楽譜を弾いていて、そしてレッスンでは、うまくできなかったところの練習方法や、その曲の音楽をどうやって表現したり作っていくかなど深く掘り下げていく進め方が一般的かと思います。
習い始めたころは、ドの音符だけしか出てこなかったりするので、割とサクサクと進むかと思います。
でも、ドだけしか出てこない時期に、しっかりと指の形などを教えるために、1ヶ月ほどずっと同じ曲でレッスンするという指導法もあるようです。
ですが、どんどんと曲が進むにつれて、1曲が長くなってきたり、苦手な音の進行が出てきたり、右手と左手のリズムが違ったり、曲に出てくる音の幅がとっても広くなったりして、習い始めたときみたいにはサクサクと進まなくなります。
最近、全然合格になってないじゃない!!ずっと同じ曲ばかり弾いて…練習足りないんじゃないの?!
保護者の方が、お子様にこのように言ってしまったり、ご相談を受けたこともあります。
もちろん、練習が足りていない場合もあるかもしれませんが、進むペースが遅くなるのは普通なことだと受け止めてくださいね!
だって、同じ本一冊でも、字が少なかったら早く読み終わりますが、字がたくさん書いていたらその分読むのも時間がかかりますし、内容が難しければ、もっと読むペースはゆっくりになりますよね。
そして、レッスンでは曲を一応合格ということで丸をしていますが、実は、最近は、そのシステムにも疑問をもっています。笑
「上手に弾けたから丸」にしていますが、せっかく上手に弾けたのに、丸になっちゃうと、その後、その曲を弾かなくなってしまうんじゃないかという懸念からです。
丸になっても、好きな曲はいつまでも弾いていてほしいし、丸になった曲こそ人前でも弾ける曲のレパートリーになるので、いつでも弾いてほしいなぁと思っています。
ただ、丸になる基準はとっても曖昧なんです。
私の場合ですが、例えば3冊テキストをやっている生徒さんだったら、3曲とも全部新曲になってしまうのは負担になる子だと、一曲はもう少し中身を深めて弾いてきてもらい、残り2曲は合格にして次の曲を弾いてきてもらったり。
もしくは、1ヶ月ずっと同じ曲に取り組んでいる生徒さんだと、新しい曲に触れてないのも良くないので、ある程度のところで切り上げて次の曲に進んでもらったり。
とても有名な曲だから、何か月かけてでも暗譜までしあげてもらう曲もあったり。
とても大事な曲だし習得してほしいところなので、何か月かけてでもしっかりできるまで合格にしなかったり。
すっごく良く弾けて、練習も頑張ってきたことが伝わってきた生徒さんだと、“こんなこともやってみてほしい!”っと、細かい要求を出してもう一週間宿題にしたり。
という感じで、十人十色の対応ですし、発表会後だと譜読み力アップのために、どんどん先に進めたりなど、時期によっても対応が変わっています。
なので、合格するしないで一喜一憂してしまう生徒さんの気持ちもすごく分かるので、何とも言えない気持ちですが、保護者の方には、合格してもしなくても、お子さんを励ましていただけたらいいなぁっと思っています!
最後に…
世の中にあるピアノ曲を全部弾くことは不可能だそうです。
だからこそ、一曲一曲出会う曲を大切にし、どんな曲でもいいところや好きなところを見つけて、弾いている瞬間を楽しんでほしいと思っています!