主催者とお手伝いで見える景色
イベントのお手伝いに入ると、主催していた時とは違う景色が見えるのでとても勉強になります。
「あれ、次は何をしたらいいのかな?」
「これ、どうなってる?」
そんなふうに、ほんの少しの“わからなさ”が、意外と不安だったり、動きづらさにつながることもありますよね。
その瞬間、自分の運営が思い出されます。
私が行事を主催したとき、同じように不安や心配を感じていた人もいただろうなぁと。
どんなに準備しても、どこかに“伝わらない部分”や“抜け”が出てしまうこと。
頭ではわかっていても、当日には思い通りにいかないこと。
また、そうならないように運営をするにはお手伝いの方と密に連絡を取り打ち合わせをしないといけないのですが、実際にはそこに時間を割けなかったり。
主催者としての視点と、お手伝いとしての視点。
どちらも経験するたびに、見えるものが変わり、学びが深まります。
私は、イベントを企画するとき、できるだけいろんな立場のメリット・デメリットを想像します。
全員が100%納得することは難しいけれど、だからこそ、
「なぜやるのか」「なぜやらないのか」
理由のある選択を大切にしてきたつもりです。
でも、実際に運営するときは、やっぱり余裕がなくて…
気づいていても手が回らなかったり、伝えきれなかったりする場面も。
そんなとき、さっと手を差し伸べてくれる保護者の方の存在がとてもありがたいなと感じています。
そのサポートが、見えないところでどれだけ助けられていたか。
自分が“お手伝い側”になって改めて、心から感じます。
日々のピアノ教室の運営も同じです。
子どもたちにとって、保護者の方にとって、見える景色はきっとそれぞれ違う。
その違いに気づける先生でありたいと、改めて思ったのでした。