発表会まで一か月

今年度はお教室の発表会を4月に予定しております。

人前で弾く機会は年に何度か作っていますが、大きな舞台での発表会は年に一度。

張り切って頑張っている子や、一年に一度は人前で弾いてほしい、など目的は様々。

だいたい発表会1か月前の時期は、弾けなくての焦りと、日にちが近づいてくる不安が入り交ざる時期ですよね。

また、保護者の方も、弾けてる弾けてないに関わらず、我が子の進捗に不安を感じる時期でもあるかと思います。(先生からの求める要求も細かく、高くなってくるので、できていないと感じる子や親もいるかと思います。笑)

でもね、自分のスタートを振り返ってみてほしいです。

ずいぶんと進んできたと思いませんか??

生徒さんたちをみていると、目標に向かって頑張るって大事だなぁって思います。

■間違えない演奏、速い演奏が素敵ではないと伝え続ける

子供たちは、

間違えないで弾く!

にとらわれがちですが、実は舞台で間違えないで弾くってこと自体がすごいことだと思います。

・いつもと違う場所

・いつもいないお客さん

そんな環境なので、当然、いつもと違う自分になるので、いつも通りに弾くって本当に至難の業なんです。

そう考えると、ミスなんてして当たり前だと思うと、気持ちも楽になるかな?

大事なことは、「伝えたい演奏」「心のこもった演奏」「一つ一つの音を大切にする気持ち」だと思っております。

×間違えないから素敵な演奏

×速く弾けたら素敵な演奏

と、なりがちなので、意識を変えるのも、私の仕事だと思って、いつもいつも生徒さんたちには素敵な演奏とは何かを伝えるようにしています。

(でも、「ママからはもっと早く弾きなさいって言われたんです。。。」といってくれる生徒さんもいます。毎年のあるあるですね^^;)

素敵な演奏が何かをちゃんとわかるようになってくると、人の演奏を間違えたか間違えてないかで判断しないようになるので、そうすると自分の演奏もすごく素敵に成長していきます。

お友達の演奏の素敵なところをいっぱい見つけられるようになると、自分の演奏も変わるので、たくさんの音楽を聴いて、お友達の良さもいっぱい見つけてほしいなぁと思っています。

■発表会に出る前と出ると決めてからの成長や頑張りをみる

発表会までの毎日は、気持ちが焦ったり、全然弾けなくて悔しくなったりなどありますが、諦めずに頑張ることで、難しかったと思っていた曲が弾けるようになりますし、弾けなくて嫌だ!と思っていた曲も楽しくてしょうがない!に変わります。

もちろん、発表会まで頑張るといっても、人それぞれですが、それでいいと思っております!

他の習い事と並行して発表会に出ると決めたことも立派な頑張り。

練習はお家でできなかったけど、でもレッスンでいっぱい弾いたことも一つの頑張り。

難しい曲に挑戦しようと思ったことも素晴らしい頑張り。

練習できなくて焦る気持ちがあることも、発表会に出ると決めたからこその気持ちなので、素晴らしい気持ちだと思います。

発表会に参加すると決めなければ、不安やプレッシャーに押しつぶされることもないと思います。

でも、演奏後の充実感と達成感と自信も感じることもできません。

せっかく習っているピアノなので、悔しい思いも楽しい思いも経験してほしいなぁと思ってます。

最後に。

プロ野球選手のイチロー選手の言葉より。

「できなくてもしょうがない」は終わってから思うことであって 途中にそれを思ったら絶対に達成できません

皆さん、最後まで諦めずに頑張ってね!