【子どもが習い事を「辞めたい」と言ったら?】気持ちの波と上手に付き合うために

「もう行きたくない」
「辞めたい」

子どもが習い事について突然そう言い出すと、親としてはドキッとしますよね。

「この前までは楽しそうだったのに……」
「せっかくここまで続けてきたのに」
「本当に辞めたいのかな?」
「もう少し続けたら、また楽しくなるかも?」

私自身も、子どもの習い事を通して、何度もそんなことを考えてきました。

今日は、そんな子どもの「やめたい」「やりたい」の気持ちの波について、母親として、そしてピアノ講師として感じていることを書いてみたいと思いま

♬子どもの「やりたい」は、ずっと同じではない

我が家の上の子は、昔から比較的安定しているタイプ。

どんな習い事についても「辞めたい」と言うことはなく、楽しそうにコツコツ続けていました。

大変なことがあっても、

「まあ、こういう時もあるよね」

と、自分で気持ちを切り替えて頑張るタイプです。

一方で、対照的なのが息子。

「楽しい!」
「やりたい!」

と始めたはずなのに、しばらくすると、

「もう行きたくない……」

となることがあります。

そして、しばらくすると今度は、

「やっぱり楽しい!」

と、また前向きになったり。

子どもの気持ちって、本当に変化しますよね(笑)。


♬「辞めたい」と言われると、親は悩む

子どもから「辞めたい」と言われると、親の頭の中ではいろいろなことを考えてしまいます。

「まだ始めたばかりなのに」

「この前は楽しそうだったよね?」

「無理に続けさせるのも違う気がする」

「でも、今辞めたら後悔しないかな?」

「もう少し頑張れば、また楽しくなるんじゃないかな?」

子どもの一言なのに、親は頭の中がぐるぐるしてしまいます。

私自身もそうでした。

♬「辞めたい」には、いろいろな理由があります

子どもが「辞めたい」と言ったとき、

本当にその習い事が嫌になった

とは限らないのかなと思っています。

例えば、

  • 疲れている
  • 学校で嫌なことがあった
  • 友達とのことで悩んでいる
  • 最近、難しくなってきた
  • うまくできなくて自信をなくしている
  • 他にやりたいことができた
  • なんとなく気分が乗らない

など。

大人からすると小さなことに見えても、子どもにとっては大きなことだったりします。

そして、子ども自身も「なぜ嫌なのか」を上手に言葉にできないことがあります。

だから私は、

「辞めたい=すぐに辞める」

と決める前に、

「どうして辞めたいのかな?」

と、一度一緒に考えてみることが大切なのかなと思っています。

♬子どもの気持ちは、季節や環境でも変わる

子どもを見ていると、

ずっとやる気があるわけでもなければ、ずっとやる気がないわけでもありません。

季節の変わり目だったり、学校生活で疲れていたり、ちょっとした出来事があったり。

そんなことで「もう嫌だ」と感じる時期もあります。

逆に、少し時間が経つと、

「あれ?今日楽しかった!」

と、何事もなかったかのように帰ってくることも(笑)。

だからこそ、

今の気持ちだけを見て、これから先のことまで決めなくてもいい場合もある

のかなと思っています。

もちろん、ずっと苦しそうにしている場合は、無理に続けさせる必要はありません。

「続けること」そのものが目的になってしまわないようにすることも大切だと思っています。


♬ピアノのレッスンでも、いろいろな子がいます

これは、ピアノ教室でも同じです。

毎回、

「今日も頑張るぞ!」

と来てくれる子もいれば、

「今日はちょっと疲れた……」

という様子で来る子もいます。

新しい曲を見て、

「難しい!」

と言うこともあります。

でも、その「難しい」の中にも、

「できないから嫌」

だけではなく、

「どう弾いたらいいかわからない」

「ちょっと不安」

「難しいけど弾けるようになりたい」

など、いろいろな気持ちがあると思います。

だからこそ、レッスンではその子の様子を見ながら、

「今日はここまでやってみよう」

「一緒にやってみようか」

と、その日の状態に合わせて進めることも大切にしています。

♬教室を「ほっとできる場所」に

私は、ピアノ教室を、

「上手になるためだけの場所」ではなく、子どもが安心して通える場所

にもしたいと思っています。

今日は来るだけでも頑張った子。

レッスンを受けているうちに、少し元気になった子。

「もっと上手になりたい!」と目を輝かせている子。

いろいろな子がいます。

もちろん、「今日は頑張るぞ!」と来てくれた子には、しっかり応えられるレッスンをしたい。

でも、根っこの部分にあるのは、

「その子が長く音楽と付き合っていけたらいいな」

という気持ちです。

♬「続ける」も「辞める」も、その子の成長の一つ

もちろん、どうしても本人が辞めたい場合もあります。

他に夢中になれるものが見つかることもあります。

それも、その子の成長の一つだと思います。

だから私は、

「何年続けたか」だけが大切なのではないと思っています。

ピアノを習ったことで、

「楽しかった」

「この曲が好きだった」

「発表会、頑張ったな」

「ピアノを習っていてよかったな」

そんな経験が一つでも残ってくれたら嬉しい。

そして、少し休んだあとに、

「やっぱりもう一度ピアノをやりたい」

と思うことだってあるかもしれません。

♬「続けてよかった」が、小さな積み重ねになるように

ピアノは、すぐに結果が出る習い事ではありません。

できるようになるまで時間がかかることもあります。

練習できない時期もあります。

「難しい」と感じることもあります。

それでも、少しずつできることが増えて、

ある日、

「あ、弾けるようになった!」

という瞬間がやってきます。

私は、そんな小さな「できた!」を積み重ねながら、

「ピアノを続けてきてよかった」

と思える経験を、一人ひとりに作っていけたらと思っています。

子どもの気持ちは、毎日同じではありません。

だからこそ、その時々の気持ちに寄り添いながら、一緒に成長を見守っていける教室でありたいと思っています。

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