「合格」について悩んだ日
ある日、レッスンを終えてふと振り返ると、
「とってもいいじゃない!」とばかり言って一日が終わっていたことに気がつきました。笑
「え?私、今日ちゃんと見れてたかな…?」
「なんだか、ちょっと指導がゆるくなってない?」
そんなふうに、自分の指導にちょっと不安になりました。。。
でも、そこから改めて「合格」って何だろう?と自分の中で見つめ直してみました。
合格=“すごく上手に弾けること”だけではない
私はいつも、一人ひとりの年齢や成長段階、
そして次の曲へのつながりも意識しながら、合格を判断するようにしています。
たとえば、次の曲にも似たテクニックが出てくる場合には、
「今は70%くらいの仕上がりでも、次でしっかりできればいいかな」と考えて、
完成度より“積み重ね”を優先することもあります。
だからこそ、「完璧に弾けた=合格」ではなく、
その子の“今”と“これから”にとってベストなタイミングかどうかで判断しています。
合格の目安
- リズムが正しく取れている
- 音を間違えずに最後まで弾ける
- 指番号を意識できている
- 姿勢・手の形が崩れていない
- 音楽的な表現をしようとする姿勢がある
こんなところを見るようにしています。
すべてが完璧にできていなくても、
「よく頑張ってるな」「少しずつ形になってきたな」と思えたら、
合格にすることもあります。
(っと思うと、やっぱりあの日は、みんなよくできていたんだ!っと自己肯定アップ!(笑))
私が目指しているのは、
“一曲一曲の完成度”よりも、“学びの積み重ね”が大事だなと思っています。
子どもたちは、「できた!」という経験を積み重ねることで、
少しずつ自信を育てていくのかなと思っています。
小さな「できた」の積み重ねが、
大きな「やってみよう」につながるように。
そんな思いで、レッスンしています。