受け止め方は子供によって違う

先日、ちょっとした出来事から考えさせられたことがありました。

子ども同士のやりとりで、嫌なことがあって「やめて!」と強く言った子。

内容だけ聞けば、「それは確かに言いたくなるよね」と思うようなこと。でも、その場にいたママが、

「言い方がすごくきつくて…。相手の子、気にしてないかな?」と心配していました。

ところが、言われた本人はというと、「あれ?そんなことあったっけ?」という感じで、まったく気にしていなかった様子(笑)

それを聞いて、改めて思いました。

言葉って、“何を言うか”だけでなく、“どう言うか”でも印象がまったく違うんだなと。

これって、レッスンの中でもよく感じることなんです。

たとえば、

「もっと大きな音で弾いてみよう」
「今のところ、ちょっと違ってたよ」

どちらもよく使う言葉なのですが、反応は本当にさまざまです。

「あれ〜、間違えちゃった〜!」
「そうそう、大きく弾きたかったのに忘れちゃった〜」

と、ケロッと流す子もいれば、

「間違ってません!」
「大きく弾いてます!」

と不機嫌になったり、時には涙が出てしまうことも…。

私としては、全員に同じように声をかけているつもりでも、受け取り方は本当に一人ひとり違うんだなと日々感じています。

だからこそ、できるだけ笑顔で、やさしい口調で伝えることを心がけています。

それは大人の方とのやりとりでも同じで、お教室からのお知らせメールなど、全体に向けてお伝えしたつもりが…

「もし私のことだったらすみません」
「今後気をつけます!」

など、気にしてくださる方が、よりいっそう気にされてしまうこともあります(ありがたいやら申し訳ないやら…笑)

そんなことを想わせたくて発信してるわけではないのですが(笑)、全体に発信するって、本当に難しいなあと感じる瞬間です。

だからこそ、伝える側も受け取る側になるときも、できるだけ相手の立場になって伝えるようにしたり、反対に「きっとこうゆう意味なんだろうな」と受け止めるようにもしています。