ピアノ教室の選び方|子どもに合う先生・教室を見つけるために大切なこと

「子どもにピアノを習わせたいけれど、どんな教室を選んだらいいんだろう?」

ピアノ教室を探していると、

  • 家から近いか
  • 月謝はいくらか
  • レッスン時間はどのくらいか
  • 発表会はあるのか
  • 先生はどんな方なのか
  • 練習はどのくらい必要なのか

いろいろなことが気になりますよね。

街にはたくさんのピアノ教室があります。

ホームページやInstagramなどを見ていると、それぞれのお教室に特色や方針があることが分かります。

例えば、

「コンクールに積極的に挑戦しています」

「毎日の練習を大切にしています」

「発表会に向けてしっかり取り組みます」

「保護者の方にもレッスンに付き添っていただきます」

など。

私は、どれが正解ということではないと思っています。

大切なのは、
その子とご家庭に、その教室の方針が合っているかどうか。

長くピアノを続けるからこそ、教室選びでは「何を教えているか」だけでなく、「どんなことを大切にしている教室なのか」を見てみてほしいと思っています。

ピアノ教室は、それぞれ大切にしていることが違います

同じ「ピアノ教室」でも、先生によって考え方は本当にさまざまです。

コンクールでの入賞を目指すことを大切にしている教室もあれば、趣味として楽しく長く続けることを大切にしている教室もあります。

毎日の練習をしっかり取り入れて上達を目指す教室もあれば、学校や他の習い事とのバランスを考えながら進める教室もあります。

発表会への参加を大切にしている教室もあれば、生徒さんの気持ちに合わせて参加の仕方を考える教室もあります。

これは、どちらが良い・悪いという話ではありません。

先生が何を大切にしているかによって、教室の雰囲気やレッスンの進み方が変わる。

だからこそ、教室を選ぶときには「月謝」や「場所」だけでなく、先生の考え方にも目を向けてみるといいと思います。

「うちの子には、どんな教室が合う?」を考えてみる

例えば、

「ピアノを習うなら、できるだけ上手になってほしい」

というご家庭もあると思います。

一方で、

「学校や他の習い事も頑張っているので、ピアノは楽しく続けてほしい」

というご家庭もあります。

「いつかコンクールにも挑戦してみたい」

という子もいれば、

「人前で弾くのはちょっと苦手。でもピアノは好き」

という子もいます。

どの気持ちも、それぞれ大切なものです。

だから私は、「どんな教室が一番良いか」ではなく、「今の我が子に合う教室はどこか」という視点で探してみてほしいと思っています。


私の教室では「ピアノを楽しむこと」を大切にしています

私の教室では、

「コンクールはいいです」

「人前で弾くのは苦手です」

「ピアノを楽しみたいです」

「他の習い事も頑張っています」

そんな生徒さんも安心して通える教室でありたいと思っています。

そのため、

電子ピアノでの練習もOK。

他の習い事との掛け持ちもOK。

もちろん、「ピアノがもっと上手になりたい!」という気持ちを持って通ってくださる生徒さんもいます。

その気持ちは私もとても嬉しいです。

もっと難しい曲に挑戦したい。

学校の伴奏に選ばれたい。

楽典や聴音も勉強したい。

将来、音楽の道に進むことを考えている。

そんな生徒さんには、その目標に合わせて、私自身も勉強しながらしっかりサポートしています。

「楽しく続ける」と「上達を目指す」は、どちらか一方ではないと思っているからです。

その子が「やってみたい」と思ったときには、その気持ちを大切にしたいと思っています。


練習できない時期があっても大丈夫

子どもたちは、いつも同じように生活しているわけではありません。

学校が忙しい時期もあれば、他の習い事が忙しい時期もあります。

疲れて帰ってきて、ピアノの練習までできない日だってあります。

もちろん、練習すればできることは増えていきます。

でも私は、「練習できない=ピアノを続ける意味がない」ではないと思っています。

今はあまり練習できなくても、ピアノを弾くことが好き。

レッスンに来るのを楽しみにしている。

学校であったことを先生に話してくれる。

そんな時間も、ピアノを続けていく中では大切なものだと思っています。

だからこそ、ご家庭の生活や子どもの成長に合わせて、無理なく続けられる方法を一緒に考えていきたいと思っています。


発表会やイベントへの考え方も、教室選びのポイント

教室を選ぶときには、発表会についてもぜひ確認してみてください。

  • 発表会はどのくらいの頻度である?
  • 必ず参加するの?
  • 曲はどのように決める?
  • 人前で弾くことが苦手な子にはどう対応する?
  • 発表会以外にどんなイベントがある?

こうしたことにも、先生の考え方が表れます。

私自身は、発表会も「上手に弾けるようになるためだけの場」だとは考えていません。

練習してみる。

本番に挑戦してみる。

お友達の演奏を聴く。

お母さんやお父さんと連弾してみる。

普段とは違う経験をしてみる。

そんな経験の中から、
「ピアノって楽しい」
「またやってみたい」
と思えることも大切だと思っています。


中学生、高校生になっても続けられる教室か

もう一つ、私が教室選びで大切だと思うのが、「今」だけでなく、その先を考えられるかどうかです。

小さい頃は時間に余裕があっても、中学生になると部活や勉強が始まります。

高校生になれば、さらに生活は変わっていきます。

そんなとき、

「忙しくなったから、もうピアノは無理」

ではなく、

「どうしたら今の生活の中でピアノを続けられるかな?」

と一緒に考えてくれる教室なのか。

これは、長くピアノを続けるうえで大切なことだと思います。

私の教室でも、子どもたちの成長や生活の変化に合わせながら、ピアノとの付き合い方を一緒に考えています。


それでも、私にとって譲れないことがあります

ここまで書くと、

「じゃあ、何でもOKの教室なの?」

と思われるかもしれません。

実は、そうではありません。

私には、教室を運営するうえで譲れない二つの基準があります。

努力している子を無下にしないこと。

すべての生徒さんに、できる限り公平に接すること。

生徒さんによって、性格も、得意なことも、家庭環境も、ピアノにかけられる時間も違います。

だから、全員にまったく同じレッスンをするという意味での「平等」ではありません。

その子に必要なことを考えながら、一人ひとりに向き合う。

でも、誰かだけを特別扱いしたり、頑張っている子の気持ちを軽く扱ったりはしない。

そこは大切にしています。

私が何かを判断するときには、

「もし同じことが他の生徒さんに起きたら、同じ対応ができるかな?」

「自分が反対の立場だったら、どう感じるかな?」

と考えるようにしています。

そのため、ときには外から見ると「どうしてそんな判断をするんだろう?」と思われることもあるかもしれません。

でも、そのとき私にできる精一杯で、教室全体のことを考えて決めています。


教室は、先生の想いで形になる

私は、ピアノ教室というのは、単にピアノを弾く場所ではないと思っています。

先生が何を大切にしているのか。

どんな生徒さんに来てほしいと思っているのか。

子どもたちにどんなふうに成長してほしいと思っているのか。

そういうものが、少しずつ教室の雰囲気になっていくのだと思います。

だから、

「コンクールに挑戦することを大切にする教室」

も、

「ピアノを楽しく長く続けることを大切にする教室」

も、

「音楽を専門的に学ぶことを大切にする教室」

も、あっていい。

大切なのは、その教室の考え方と、子どもやご家庭の希望が合っていることなのだと思います。


私がつくりたいのは、「長く通いたい」と思える教室

私自身、ピアノ教室を長く続けてきて思うのは、

ピアノが上手になっていくことだけが、子どもたちの成長ではないということです。

小さい頃には小さい頃の。

小学生には小学生の。

中学生には中学生の。

その時期にしかない悩みや、できるようになることがあります。

ピアノを弾くことを通して、

「できた!」

と喜んだり、

「もう少し頑張ってみよう」

と思ったり、

時には、

「今日はちょっと疲れたな」

と先生に話してみたり。

そんな時間も含めて、ピアノとの時間になっていくのだと思っています。

私は、「ピアノを習っていてよかった」だけではなく、「この教室に通っていてよかった」と思ってもらえる教室をつくりたい。

そして、小さい頃に始めたピアノが、中学生になっても、高校生になっても、その先も、

「やっていてよかった」

と思えるものであってほしいと思っています。
なぜかというと、私がそうだったからです。

小さい時から音楽の道を目指していたわけではありません。

もちろん、練習も嫌いだし、人前でうまく弾けた記憶ありません。「ピアノやめたい」って母に何度か相談したこともありました。
でも、今となっては、「あのとき辞めなくてよかった」「音楽があってよかった」と思っています。
音楽の道に進んでいなかったとしても、自分の一つの趣味として、きっと今も続けていたのではないかなと思います。
だから、私も、自分が通いたいような教室になれることを目標にしています。