ピアノは何歳から習う?年中・年長・小学生から始めるメリットと始めるときのポイント
「子どもにピアノを習わせたいけれど、何歳から始めるのがいいですか?」
ピアノ教室をしていると、保護者の方からよくいただく質問です。
「年中からでは早いですか?」
「小学生からでは遅いですか?」
「まだ集中力がないのですが、大丈夫でしょうか?」
など、始める年齢について悩まれる方はたくさんいらっしゃいます。
私は、「この年齢から始めるのが一番いい」という答えはないかなと思っています。
お子さんの成長や性格、生活環境によって、始めやすい時期はそれぞれ違います。
今回は、年中・年長・小学生、それぞれの時期からピアノを始める場合について、長年ピアノ教室をしてきた私の経験も交えながら書いてみたいと思います。
♬年中・年長からピアノを始める場合
年中・年長くらいになると、少しずつ「先生のお話を聞く」「順番を待つ」「音をよく聴く」といったことができるようになってきます。
もちろん、まだ長い時間集中するのは難しい年齢です。
そのため、最初から「30分間ずっとピアノを弾き続ける」というレッスンはしないようにしています。
音符を読んだり、リズムを叩いたり、音を聴いたり、歌ったり。
その日の様子を見ながら、いろいろな方法で音楽に触れていきます。
「ピアノって楽しい」
「先生と音楽をするのって楽しい」
と思ってもらうことを大切にしています。
♬小学生からピアノを始めても遅くありません
「ピアノは小さい頃から始めないと遅いですよね?」
と聞かれることがあります。
でも、私はそうは思いません。
小学生になると、幼児期よりも先生の説明を理解しやすくなり、楽譜の仕組みも少しずつ理解できるようになります。
本人が「ピアノをやってみたい」と思っているなら、小学生からでも十分スタートできます。
実際に、私の教室にも小学生からピアノを始める生徒さんがいます。
そして、中学生からピアノを始めた生徒さんもいます。
最初は楽譜が読めなくても大丈夫。
音符の読み方やリズム、指の使い方など、ひとつずつ覚えていきます。
「もっと早く始めればよかったのかな…」
と心配される方もいますが、始めたいと思ったときが、その子にとってのスタートなのだと思います。
♬大切なのは「何歳から」だけではありません
ピアノを始めるとき、年齢と同じくらい大切なのが、
「本人がやってみたいと思っているか」
ということです。
もちろん、最初はお子さん本人がよく分からないまま、お母さんが「やってみる?」と声をかけて始めることもあります。
それでも、実際にレッスンを受けてみて、
「ピアノ楽しい!」
と思えるようになれば、そこから興味が広がっていくこともあります。
反対に、まだ本人が全く興味を持っていない状態で、保護者の方が「今からやらせておかないと」という気持ちだけが強くなってしまうと、親子で疲れてしまうこともあります。
だからこそ、始めるときには、
「この子は今、どんなことに興味があるのかな?」
というところも見てあげてほしいと思います。
♬ピアノを始める前に、もう一つ大切なこと
ピアノを習い始めると、保護者の方が気になるのが「家での練習」です。
「毎日練習させないといけませんか?」
「練習はどれくらいの時間すればいいですか?」
「毎日練習しないとピアノは習えないですか?」
と心配される方もいらっしゃいます。
実際の教室での様子をもとに、練習量と上達の関係についてまとめています。
また、習い始めはレッスンだけでも弾けてしまうことがあります。でも、曲が少しずつ難しくなってくると……。
練習をすればその分、上達は早くなります。弾きたい曲に早く挑戦できたり、発表会で少し難しい曲を選べたり、学校の伴奏に挑戦できたり。
一方で、始めたばかりの頃から「毎日必ず○分練習!」と頑張りすぎてしまうと、ピアノそのものが嫌になってしまうこともあります。
大切なのは、そのご家庭に合ったペースを見つけること。
「今日は5分だけ」
「右手だけ弾いてみよう」
という日があってもいいと思います。
そして、まだ自分で練習する習慣がない小さなお子さんの場合は、保護者の方の声かけや付き添いも大切です。
「いつになったら一人で練習するの?」
と思ってしまうかもしれませんが、最初から何でも一人でできる子は多くありません。
ピアノの練習も、少しずつ自分でできるようになっていきます。
♬一人ひとりのペースを大切にしています
私の教室には、ピアノを初めて習うお子さんがたくさん通っています。
「音符が全く読めません」
「家ではあまり練習できません」
「落ち着いて座っていられるか心配です」
「他にも習い事をしていて家で練習する時間が取れないと思います」
「下の子がいて、たくさん時間をかけてあげられない」
そんな状態からスタートするお子さんもいます。
だからこそ、最初から「できること」を求めるのではなく、
「できた!」を一つずつ増やしていくこと
を大切にしています。
ピアノだけではなく、リズム・音符・聴く力などのソルフェージュも取り入れながら、音楽の基礎を身につけていきます。
そして何より、
「ピアノを習ってよかった」
「音楽って楽しい」
と思ってもらえる教室でありたいと思っています。
♬ピアノを始める時期は、その子によって違います
年中・年長から始めるのも、小学生から始めるのも、それぞれに良さがあります。
大切なのは、
- 年齢だけで判断しない
- お子さんの成長や性格を見る
- 本人の「やってみたい」を大切にする
- ご家庭に無理のない練習ペースを考える
- 楽しく続けられそうな教室を選ぶ
ということ。
「もう遅いかな?」
「まだ早いかな?」
と迷っている方も、「習ってみようかな」という気持ちが出てきたら、まずはピアノの体験レッスンにいってみるといいかなと思います。
ピアノは、何歳から始めても楽しめる習い事です。
音楽で人生豊かになるといいですね❤

